八戸学院大学学長補佐 わかる事務所 玉樹真一郎さんのお話です。

小泉(以下、小)「玉樹さんというと、任天堂さんにもお勤めされていて、八戸に戻ってからも様々な方面で活躍されていまして、『わかる事務所』とはどんなことをされている事務所なんですか?」
玉樹(以下、玉)「前に任天堂という会社にいて、いかに面白いものを作るかというところを、ゲーム業界みんな大事にしていると思っていたんです。そうじゃなくて、いかにお客さんにわかってもらうかを考えているんですよ。ゲームが得意じゃない人も楽しめるような優しいものづくりをしていて、それがすごく良いなと思っていたんです。それで、わかるって大事だなと思っていたので、『わかる事務所』と屋号を付けさせていただいて、色々な会社さんと一緒に企画を考えるお仕事、大げさに言うと、企画コンサルティング業です。あと、公演とかセミナーとか本書いたりとか、細々と仕事をしています」
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「玉樹さん、ご出身は八戸市内?」
「はい、そうです」
「高校卒業後、八戸を出て。そして、知らない人はいないと思いますけれども、任天堂というゲームメーカーに就職なさったわけですけれども、どうして任天堂さんに?」
「高校時代にプログラムコンテストがあったんです。そこに応募したら賞を頂けて、それで図に乗ったんですね。僕の人生はゲームだというノリになって、最終的には任天堂に入ろうと」
「主に関わったプロジェクトはどんなものだったのですか?」
「多分代表的なのは、Wiiというゲーム機の企画です。入社したときにはプログラマーだったんですけれども、そんなに間を置かずWiiの企画に入れてもらえて。どうやったらみんなにゲームで遊んでもらえるのかなと。僕みたいなオタクしかゲームをしない世の中になったらまずいという危機感があったんですよ。昔は流行ってみんなやっていたんですけど、だんだんゲームをする人が減ってきているという問題があって。だからこそ、例えばゲーム機を嫌っているお母さんですら遊べるようなものを作らないと、ゲーム業界は死んでしまうと。それでWiiというゲーム機を企画したり、そういうお仕事がメインですね」
「それだけプロジェクトでお仕事に関わっていた玉樹さんが、どうして八戸に帰ってきたんですか?」
「前の会社で企画を学んで、すごいノウハウを学ばせていただいたような気がするんです。これを外に生かしたらとか地元に生かしたら、面白いことが起こるかもしれない、なにか自分にもできるかもしれないという、試してみたいなという気持ちになったというのげ、大きな理由のひとつです」
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「八戸に帰ってきて何年くらいになりますか?」
「もうちょっとで7年くらいですかね」
「改めて戻ってきて、八戸のいいところは」
「生まれ故郷なので、基本気持ちが良いです。歳をとってくると、食べ物や気候の良さが、骨身に染みていいですよね。田舎に帰って来て、八戸駅のホームに降りて、すーっと涼しい風が吹いていると、やっぱりこれだよねって思ってしまう。あと、八戸ってどこに行っても空いているのがいいですね。悪い意味ではなく本当に良い意味なんですけど、例えば子どもを連れて公園に遊びに行きましょう。都会だと、公園が混んでいるんですね。しかもいるのが子どもだけでなく、サラリーマンが休んでいたり、ちょっと怖い感じの人がいたり、ねっころがっていたりするんですね。その点八戸でどっか行こうってなったときに、まず車で行ける、これが本当にラクです。駐車場も混んでいない。都会は駐車場に停められないですからね。誰にぶつかったとか、怪我させたとか気にしなくてもいいし、ときどき誰かにぶつかっても、みなさん大らかに「いいよいいよ、子どもなんだから」って言って下さるじゃないですか。この感じは本当に贅沢だと思います。こんなにゆとりがあって、行列に並ばなくてもいいし、この気持ちよさは田舎にしかないと思います。どこに行っても空いているので、みなさんあちこち行って遊んでみたらいかがかなと思います」
「みなさん、空いているというのをプラスに考えましょう。より、ここがこうなればよくなるっていうのはありますか?」
「特に思い浮かばないんですよね。街というよりは、「これすごくいいよ」と叫ぶ人は当然必要なんですけれど、人には言わないけれど1人で勝手に楽しんでいる人が沢山いてほしい。例えば、この季節だと食卓にスナックエンドウやささぎなど沢山並ぶんですけど、東京で買ったらすごく高いので、あれを毎日食べられるって地方ならではでしょう。毎日「美味しい」って思う人が沢山いると、まわりがニコニコすると思うんです。別に広める必要もなくて、個人個人が満足して暮らしていたら、街の雰囲気って良くなると思うんです。人に言うのが苦手だからとか目立ちなくないっていう方は、僕もその一部なんですけど、日々自己満足のためだけに生きていいと思います。美味しいものを食べて良い気候の中で暮らしていれば、それでいいんじゃないかなって。そういう人が増えると自然と職場も明るくなったりするんじゃないかなと」
「自分の楽しみ方を見つける。大事ですね。今週のいいね八戸、わかる事務所の玉樹真一郎さんをお迎えしました。貴重なお話ばかりでした。また何かの機会で色々教えていただければと思います。ありがとうございました」
「ありがとうございました」

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